前半のインテリアアイテムショップ編はいかがでしたか?今回はコペンハーゲンのインテリアショップ案内後半、家具ショールーム編です。前半でご紹介したillumsでも家具をご覧いただけますが、ブランドオリジナルのショールームでは、空間の作り方やアイテムの見せ方で、ブランドのコンセプトやアイテム自体をより深く感じることができます。(前半のインテリアアイテムショップ編はこちらからご覧ください。)
さらに北欧家具で忘れてはいけないのが、ヴィンテージアイテム。厳選したアイテムが並ぶ洗練されたヴィンテージショップも見つけてきたので、どうぞお楽しみに!
解放感あふれる洗練された空間 eilersen
デンマークのソファブランド、eilersen。扉を開けてまず驚くのが、天井の高さと解放感。1900年代前半に建てられた建築に、優雅に置かれた家具たち。置かれている小物やオブジェのデコレーションも相まって、家具の洗練さをより一層引き立てていました。
壁と同じく白で塗られた、天井の装飾。古い建物の魅力は、天井や扉などのディテール。建築・内装・家具・オブジェの全てが融合し、この空間を作り上げているのだと感じました。
驚きなのが、窓の冊子。デンマークでは木サッシをよく見かけましたが、住宅でもグレードが高いものだと、マホガニーをサッシに使っていました。ここもそうだったのでは…チェリーだとしても、高級材種ですよね。
美しい建築内に広がるオリジナリティ HAY
HAYの遊び心溢れる世界観を堪能できるHAY House。HAYの作り出すユニークなデザイン/世界観と美しい建築が融合した空間。店舗としてリノベーションする際に、この”融合”に最も力を注いだのだとか。ここでしか味わえない空間をぜひ体感してください。
おなじみのアイテムから目新しいものまで、アイテムのバラエティに驚きました。棚を眺めるだけでもわくわくさせられます。
天井の装飾をチラ見せ(?)しつつも、容赦なく張り巡らされたブルーのフレーム。HAYの空間だから許されるなぁ…なんて思いながら天井を眺めていたのは、おそらく私だけだったな。笑
思いを引き継ぐ House of Finn Juhl
このブログで何度もご紹介しているFinn Juhlの家具。現行品のショールームは2年程前に現在の場所に移転しました。ここはかつてFinn Juhlの奥様が楽譜屋さんを営んでいた場所だったということを、House of Finn Juhl Hakubaのオーナーが教えてくださいました。そんなストーリーも素敵ですよね。家具を復刻製作している会社One CollectionがFinn Juhlの思いや家族のストーリーを大切に引き継いでいることを感じました。
1階の展示スペースを囲むように設けられた2階スペース。そこから眺めるオーク材のヘリンボーン床と家具が相まった景色が美しい!
家具はアート Dansk Møbelkunst
デンマーク語で”デンマークの家具アート”を意味するDansk Møbelkunst。その名の通り、店内はまるでアートギャラリーのよう。そこに優雅に置かれたデンマークヴィンテージ家具は、まさにアートと呼ぶにふさわしいものばかり。
記事を書くにあたり改めて場所を調べたところ、「あれ、移転した…?」と。ホームページに記載されていた住所は訪れた場所とは異なり、写真も明らかに違う空間で撮影されたものが掲載されていました。これもまた、倉庫を改装したようなシンプルな空間が、より家具を引き立たせていて美しい。
でも、この天井がすごく魅力的だったんですけどね。本当に移転したのかな。次回コペンハーゲンを訪れた時に行ってみないと。
北欧中からヴィンテージ家具好きが集う KLASSIK
北欧最大手のヴィンテージ家具ディーラーKLASSIK。ここは家具好きのデンマーク人にもおすすめされた場所。グレーに塗られたモダンな空間に、思わず声が出てしまうような貴重で珍しいヴィンテージ家具が、美しく展示されています。ショップのinstagramの写真もとても素敵で。世界観が見事に表現されています。
至る所に散りばめられたLouis Poulsen の照明ももちろんヴィンテージ。北欧中から買い付けをしているのでしょうね。
スタイルにこだわらないMIXインテリア Paustian
最後にご紹介するのは、インテリアデザインも手がけるインテリアショップPaustian。北欧インテリアブランドを中心にセレクトされたアイテムが並ぶ店内は、さまざまな素材感、そしてスタイルがミックスされた空間。デンマークで感じたことは、スタイルをミックスすること感性が非常に優れていること。木の家具にステンレスを合わせたり、大理石を合わせたり。そこに全く違うクラシカルなアイテムやヴィンテージアイテムがポイントとして置かれていたり。それぞれの感性で創り上げられた空間こそが、最高に心地いい空間であることを深く感じました。Paustianはその感性や遊び心を味わえる空間です。
この天井…!かつて何の建物として使われていたところなのでしょう。そこに和紙照明が吊るされているのが、まさにミックススタイル!思わず唸りそうになりました。
いかがでしたでしょうか?コペンハーゲンの中心地は細い路地の至る所に立ち寄りたくなるショップやショールームがたくさんありました。是非行かれる際は歩きやすい靴で、思う存分インテリア散歩・ショッピングを楽しんでください!
お読みいただき、ありがとうございました。