スウェーデンの第二の都市、ヨーテボリ。ヨーテボリに来たら何をしよう?
街歩きや美術館巡り、島を散歩したり、植物園に行ったり。モデルコース辿ってみるのもいいけれど、ゆっくりと自分や大切な人へのお土産探しをするのもいい。今日はヨーテボリで見つけた、素敵なヴィンテージショップへご案内します。
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午前11時。1日の始まりはのんびりと。なんせ、ヨーテボリのヴィンテージショップはどこもスロースタート。早くて11時、多くのショップは12時や午後の数時間だけ(しかも曜日限定で)オープンする場合も。トラムに乗って、最初の目的地へ。
中央駅から約15分。閑静な住宅街にひっそりと佇む onkelenkels。食器を中心とした陶器、花瓶、ランプ、絵画など、多くのものを取り扱っている。金曜日と週末しかオープンせず、営業日は週によって変わる場合があるため、行く前にInstagramのチェックがマスト。金額は比較的お手頃で、オープン日の朝にまとめ買いしていくお客さんも見かけた。オープン日の午前中が狙い目のよう。
このあたりのエリアはヨーテボリらしい風景を楽しめるエリアとしても有名で、天気の良い日は周辺をお散歩するのも気持ちいい。この1階が石やレンガ作りで、2階から上が木造の長屋のようなアパートメントが、ヨーテボリならではの建物。色とりどりの壁を眺めながら歩くショップまでの道のりも、ここへ行く楽しみの一つ。
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次に向かうのは、私がヨーテボリの中で好きなエリアの一つ。先ほどの Bagaregården からトラムにゆられて40分、着いたのはMajorna(マヨルナ)。ここはオープンテラスのカフェやレストランが多くあり、歩いていて気持ちのいいエリア。トラムを降りて見える景色に、胸が躍る。
マヨルナで初めに向かうのは、HOS OSS 。
女性オーナーがセレクトした、インテリア小物からアート、洋服まで、センスのいいヴィンテージアイテムが並ぶショップ。ここで見つけられるのは、6人分のテーブルセットなどではなく、一点物の花瓶や、アイキャッチになる小物など。価格帯は他のショップと比べるとやや高めだが、もちろん手頃なものも。価格ステッカーが貼っていないものはオーナーに聞くと教えてくれる。自分用のお土産に、思わず持って帰りたくなるものが、きっと見つかるはず。
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このエリアでもう一つ足を運びたいのが Majornas Saker Från Förr。ここは食器や小物だけではなく、家具、照明、カトラリーなど、数多く取り揃えている。ここは今回ご案内する中で一番価格がお手頃で、好みのものが見つかれば”買い”。店内の至る所に置かれた商品の中から自分の好みを見つける作業は、まさに宝探し。
私はスウェーデンのガラス製品ブランド、 Orrefors のボウル(ティーライトキャンドルホルダーとして使用)を家族へのプレゼントとして、約1900円で購入した。
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歩いていろんなお店を見るとお腹も空いてくる。最後の目的地へ向かう前に、周辺のカフェで一休み。
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腹ごしらえが済んだところで、再びトラムに乗車。でも天気が良ければ、次の目的地までは徒歩でも15分ほど。お腹がいっぱいであれば、歩いてお腹を休めるのもいい。
最後に足を運ぶのは Porslins Pojken。ちなみにPojkenは少年という意味のスウェーデン語。ここは本当は秘密にしておきたいくらい、ヴィンテージ陶器好きにはたまらないお店。
初めにスウェーデン語で話しかけられ、英語で返すと、どこから来たのか聞かれた。日本と答えると、「日本人のお客さんもたくさんいる」とのこと。それも納得。日本には北欧ヴィンテージが大好きな人が、たくさんいるから。私含め。
ブランド、シリーズごとに棚に並べられたたくさんの食器やカップは、眺めているだけで高揚感に包まれる。オーナーの男性は気さくに話しかけてくれ、商品に対して質問すると、すぐさま年代やシリーズの名前が出てくる。彼が一点一点選んで集めているに違いない。価格はカップで約3000円〜。決して安くはないが、現行品と同じくらいの値段でヴィンテージ品が買えると思えば、ヴィンテージ好きにとっては高くない。ここへ来たら、ホテルでスーツケースの隙間とのにらめっこが始まるかも。オープン日は水金土で、営業時間は1日3時間程度。また今度、はタイミングが合わないかもしれないから、運命を感じたらお持ち帰りすることをおすすめしたい。
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買い物が終わったら近くのトラム駅からトラムに乗り、買ったものを思い出しながら滞在地へ戻る。1日のヴィンテージショップ巡りの旅はこれで終わり。今回私がお持ち帰りしたのは、Porslins Pojken で見つけた、このポットと小皿。
ずっと一人で使えるポットを探していて、腰より下の棚に置かれたこのブルーのポットを見つけた。1950年代のロールストランドのもので、スウェーデンでスウェーデンヴィンテージに巡り会えたなら、これはきっと運命。使う度に買ってよかった、と思える商品に出会えた。ポットの横に並んでいた小皿は、アクセサリー入れに。こちらもロールストランドのもので、ハンドペイントで色付けされた模様にぬくもりを感じる。
ちなみにスウェーデン(北欧全土)はラッピングはしない。割れ物は紙や新聞紙に包んで渡されるのみ。ショップバッグを購入できる場合もあるが、セカンドハンドでの買い物は特に、マイバック持参がおすすめ。
最後にもう一つ。最後に紹介したショップのエリアはアパートメントが建ち並ぶ住宅街で、他のエリアと比べると冷たく、あまり雰囲気が良くはない。暗くなる前に訪問して、明るい内に滞在地へ戻りたい。
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ヨーテボリでの北欧ヴィンテージに出会う旅。ヨーテボリを訪れた際には1日のんびりと、ヴィンテージショップを巡るのはいかがだろうか。