北欧の暮らし

冬から春へ 〜 春を前にして思うこと

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今日は日記のようなブログ。最近はだんだんと日照時間が伸びてきて、明るい空を見られるようになってきました。北欧の冬を耐え抜いて(笑)感じたことや、冬から春への移行時期である今、人々はどのように過ごしているのかなどを綴っていこうと思います。

暗く長い北欧の冬

多くの人がご存じのように、北欧の冬は暗くて長い。冬至の頃には日の出は9時前、日の入りは15時半頃で、本当に晴れの日が少ない。特にここヨーテボリは雪もそんなに降らなくて、たまにドカッと10〜15cm位積もるほどの雪が降り、ほぼ毎日曇りで雨が多い。むしろ”雪降ってくれないかな〜”と思うくらい。この冬で5回も積もっていないように思います。他の国から来た人たちは口を揃えて「天気を除けばスウェーデンは住むのにとても良い場所」と言っていて、それを聞くたびに”みんなそう思っているんだなぁ”と思わずくすっとしてしまいます。

たまに晴れると、こんな美しい夕焼けが見られる。晴れた日は思わず外に出て、光を目に取り込みました。

特に体感として一番暗いのは11月。グラフを見ると12月が一番暗いですが、11月の最終週からクリスマスデコレーションが始まり、街全体が光に包まれます。どの家も窓際にキャンドルライト、ペーパースターを飾り、家の外や庭の木にもデコレーションライトを灯す。この季節は外に出るのが本当に楽しくて、寒くてもできるだけ外に出て散歩を楽しんでいました。

この写真は11月の終わり午後16時前。暗い…。こんな感じで、いつも空が一面雲に覆われています。

そんなに日の出が遅くて、朝起きられるの…?という率直な疑問の答えはもちろん、朝起きてベッドから出るのはとてもしんどかった…。特に学校に行っていた時は朝8時が朝ごはん。真っ暗な中で毎日支度をして朝ごはんを食べて、という生活はなかなか慣れるまで時間がかかりました。でも北欧人は始業時間が早く、8時や8時半からオフィスで働いているんですよね。毎年のこととなると慣れるのだと思いますが、「よく暗い中で出勤して働いているなぁ」と感心していました。

だんだんと春の兆しを感じて

2月に入り、晴れ間を見られる日が増えてきました。3月までずっと冬のどんより空が続くのかと思っていたので、これは嬉しい裏切り。日照時間も伸びてきて、日の出は7時半、日の入りは17時です。

gothenburg gothenburg北欧、特にスウェーデンに来て感じたことは、多くの人が”歩いている”ということ。デンマークは自転車大国。特に冬前に訪れていたこともあり、みんな自転車。特に歩いているイメージはなかったのですが、スウェーデン人はとにかく歩く。どこかに行くことが目的に歩いているのではなく、ただただ歩いているのです。その習慣があるためか、電動車椅子で移動している年配の方はほぼ見かけませんし、むしろ登山用のスティックのようなものを持ってガツガツと早足でたくましく歩いているシニアの方と何度もすれ違いました。

特に晴れた日には、歩くために多くの人が外に出ます。家の周りを歩いたり、公園に行って歩いたり。多くの公園でウォーキングコースが設けられていて、太陽と自然を感じながら、時間を気にせずに歩きながらその”時”を楽しんでいる空気感と生活習慣がとても好きです。なんだか時間がゆっくりと流れている気がするんですよね。東京で生活をしていたときには、どこかへ行くことが目的で歩いていたから。でもこちらの人たちは、歩くことが目的で。こういう時間の使い方、素敵ですよね?

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東京で生活していた時には常に何かに追われているように感じいて、いつも焦っていて。歩くスピードもものすごく速かった。北欧に来て「どうしてそんなに焦っていたのかな」と。おそらく歩くスピードは1/2になりました。笑 忙しい毎日の中でも、時に人生のスピードを落としてスローダウンする方法をこちらに来てから、多くのことを通して学んでいます。

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待ち遠しい春

春はもうすぐそこ…までは来ていませんが、日に日に長くなる日照時間と共に、季節の移り変わりを感じています。あぁ、春が待ち遠しい!

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。北欧の暮らしや、暮らしを通して感じたことなども、今後このブログでお届けしていこうと思っています。こんなことが知りたいなど、リクエストもお待ちしています!

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